暑かった夏も終盤となり、大学生の就職活動は10月1日の正式内定に向けていよいよ大詰め。そして高校生も、9月5日からの選考開始に向けて準備が本格化する時期ですね。
進路決定に向けた山場を迎える中、「この会社で本当にやっていけるかな…」「入社後、現場の人たちとうまくやれるだろうか…」と不安を感じることはありませんか?
今回は、TBK福島工場の採用担当として日々高校生の皆さんと向き合っている石森浩子さんにインタビューを実施!「入社してもらうことがゴールではない。その後のフォローが一番大事。」と語り、何度も現場へ足を運ぶ石森さん。新入社員が安心して働けるよう、採用担当者がどのように現場と連携し、試行錯誤しながら日々奮闘しているのか、その姿に迫ります。

右も左もわからない状態からのスタート、場数を踏んで見つけた採用のやりがい
ーーまずは、入社から現在までの経歴と、担当されているお仕事を教えてください。
石森さん:「2011年、東日本大震災があった年にTBKのグループ会社に中途入社しました。その後、TBKの技術部を経て、2020年1月に総務部へ異動。2022年頃から採用に携わり始め、現在に至ります。
担当している業務は採用活動だけでなく、予算管理や、派遣社員の受け入れ・現場管理なども行っています。実は派遣社員の方のサポートも、採用と同じくらいボリュームのある大切なお仕事なんですよ。」
ーー採用担当になった当初は、苦労も多かったのではないでしょうか?
石森さん:「最初は本当に右も左もわからない状態でした…。インターネットで採用スケジュールを調べたり、他社のやり方を見よう見まねで研究したりするところからのスタートでしたね。実は私、最初は人前で話すのもすごく苦手だったんです。それでも、とにかく説明会の数をこなし、現場のことを深く知っていく中で、やっと自信を持って会社のことを伝えられるようになってきました。」


【令和8年度 高校生の採用スケジュール】
厚生労働省のルールにより、高校生の就職活動はスケジュールが厳格に定められているのが特徴です。
短期間で企業選びから面接まで進むため、企業側にもスピーディーで丁寧な情報発信が求められます。

※高校生を対象とした求人は、ハローワークにおいて求人の内容を確認したのち、学校に求人が提出されます。
引用:中学校・高等学校卒業予定者の就職・採用活動時期について|厚生労働省
有休14日や育休率90%など!手作りのチラシで伝える会社の魅力
ーー企業説明や工場見学では、高校生にTBKのどんな魅力を伝えていますか?
石森さん:「働きやすさやワーク・ライフ・バランスの良さはしっかり伝えています。例えば、有給取得率の高さ(平均14日)や、男性の育児休暇取得率の高さ(80~90%)ですね。それに加えて、もっと普段の働くイメージが湧くように、『自動販売機で麦茶が50円で購入できる』(※夏季期間のみ)といった、身近でちょっと嬉しい福利厚生なども推しポイントとしてお話しています。」
ーーその魅力を伝えるために、石森さんご自身で工夫されていることはありますか?
石森さん:「最近力を入れているのが、『独自のチラシ作成』です。若手社員が作成した工場のプロモーションビデオをYouTubeにアップして、QRコードから動画を見られるようにもしています。
実はこのチラシ、訪問する学校に合わせて内容を変えているんです。例えば、工業系の専攻の学校に行くときは実際の現場の写真をメインにしたり、もしその学校の卒業生がうちで働いていれば、その社員の写真を大きく載せたりしています。『あ、先輩が働いているんだ!』と親近感を持って、少しでも会社に興味を持ってもらえたら嬉しいですね。
それに、高校生だと『製造業の仕事』と言われてもピンとこない子も多いんですよね。なので、事前に配属が想定される部署の『1日のスケジュール』を載せて、働くイメージを持ってもらえるようにする工夫もしています。」


「入社して終わりじゃない」現場へ通い、直接声をかけ続ける理由
チラシや説明会を通して入社を決意しても、新入社員の皆さんにとっては「入社してから」が本当のスタートです。リクルートマネジメントソリューションズの「新入社員意識調査2026」によると、新入社員の64.6%が「仕事についていけるか」、42.9%が「上司とうまくやっていけるか」に不安を抱えているそうです。未経験で新しい環境に飛び込むにあたって、こうした不安を感じるのは当然のことと言えます。
出展元:リクルートマネジメントソリューションズ
「新入社員意識調査2026」の分析結果を発表|人材育成・研修のリクルートマネジメントソリューションズ
ーーこうした多くの新入社員が抱える「入社後の不安」に対して、石森さんが大切にしていることは何ですか?
石森さん:「『入社してもらうこと』がゴールではなく、『入社してからのアフターフォロー』が何よりも大事だと思っています。
以前、コミュニケーションをとても大切にしていた前任の採用担当がいた時代に、新卒の離職率が一度『ゼロ』になったことがあったんです。でも、その方が退職された後、再び離職率が上がってしまって…。その時に改めて、『入社後の積極的なコミュニケーションがいかに重要か』を痛感しました。
だからこそ今は、新入社員が配属された部署には1週間に1回、少なくとも3週間に1回は必ず顔を出して、直接声をかけるようにしています。今後は日々の声掛けに加えて、1対1の面談などもさらに増やしていきたいと考えています。

ただ、新入社員が本当に安心して働き続けるためには、私からの声掛けだけではなく、受け入れる現場の協力が欠かせません。例えば、障がいをお持ちの方を迎える際も、その方が無理なく取り組めるよう専用の作業ラインを整えるなど、製造ラインの皆さんの理解とサポートが必要です。いつも快く体制づくりに協力してくれることには、本当に感謝しかありません。」
ミスマッチを防ぎ、「心から満足して働ける企業」を見つけてほしい
ーーいよいよ9月5日から高校生の選考がスタートしますね。改めて、就職活動の山場を迎える高校生の皆さんへメッセージをお願いします。
石森さん:「私が担当する福島工場には、毎年高校を卒業したばかりの新入社員の皆さんが多くいらっしゃいます。高校生の就職活動は期間が短く、たくさんの会社を見比べるのがなかなか難しいと思います。だからこそ、求人票を見るだけではなく、気になる企業のホームページをしっかりチェックしてみてください。
というのも、求人票の文字情報だけだとどうしてもミスマッチが起きやすいんです。実は私の息子も、就職の時に『交代勤務はしたくない』と言って、求人票で交代勤務がない会社を選んで入社したんですね。確かに交代勤務はなかったのですが…入社してみたら『早出』があることがわかって…。
ホームページを見て『ここはどうなんだろう?』と疑問に思ったことは、担任の先生を通してでも構わないので、必ず企業に質問してください。しっかり情報を調べて、自分が心から満足して働ける企業にぜひ入ってほしいなと思います!」
入社後の不安にも寄り添う、新入社員の「一番の味方」
「入社してからのフォローが何より大事」と力強く語ってくれた石森さん。完璧な姿を取り繕うのではなく、細やかに工夫を重ね、一人ひとりが満足できる企業選びを心から応援する姿勢に、採用担当としての優しく誠実な人柄がにじみ出ていました。TBKには、入社後の不安にもしっかり寄り添ってくれる一番の味方がいます。気になった方は、ぜひ一度工場見学へ足を運んでみてください!